*

ファッションと反抗

   

広い意味でのファッションは「流行の儀式や様式」ということだけど、ここでは服飾や身なりという意味でいきたい。

 

服飾や髪型、化粧というのはTPOにより様々なものを表すよね。

ある部族ではそれが権力や美を象徴していたりするんだ。

これはもちろん人間界だけでなく、ライオンのオスのたてがみは防寒なんかじゃなくて、自分を大きく、強く見せ、敵を威嚇するためのものだし、クジャクの羽は求婚に使われる。

就活生なんかは、みんな同じ店で買ったようなクリーンなスーツに身を包み、

私は人畜無害です。変な奴ではありません。

ということを言外に表して歩いている。

 

長髪

60年代、ビートルズがマッシュルームカットで登場した時は、男子としてはありえない長髪だったんだ。

マッシュルームというのはオブラートに包んだ言い方で、形状は男性のシンボル以外の何物でもないよね。

4本のお茶目でクールなチ●ポが、これまた今までにない騒々しさと勢いで美しい音楽をまき散らしていた。

女の子は熱狂するはずだ(笑)

 

それは大人や権力への反抗の象徴でもあったんだ。

彼らの髪型をマネするバンドが巷にあふれると、それは普通になってしまう。

 

ロックミュージシャンの髪は70年代も伸び続けて、その反動で坊主頭のパンクが登場するまで続いた。

長髪が普通になってしまうと、坊主が反抗のシンボルとなるわけだね。

 

お化粧

 

70年代の初頭にT-REX、ロキシーミュージックやデヴィッド・ボウイがグラムロックというくくりでお化粧や中性的な衣装をまとった時も同じように反抗の手段だった。

 

今、男が髪をどれだけ伸ばそうがそれが反抗の象徴とみられることはないけどね。

すでに先人が、「それもアリ」という定義をしてくれたので、もはや好みの問題というレベルまで一般化している。

 

日本やアジア圏では人種的に髪の毛が黒いのが普通なので、髪を染めることは若干反抗の意味を今も持っていると言える。

中学生や高校生が髪を染めたがるのもそのせいだね。

ピアスにしても、通常ありえないくらいの数を付けるとか、ありえない場所に付けるというのも結局は同じ思考だ。

すべて、「僕たち私たちは反抗しています」というサインなんだ。

 

 

自分の好きなものを、「私はこれが好きなんです」という外部へのわかりやすい主張のためのものもある。

例えば、好きなミュージシャンや映画のTシャツを着るといったことだね。

 

ぼくは昔からあまりこれはしなかったように思う。

ビートルズやキューブリックの映画が好きだけど、ビートルズと書かれたTシャツはほとんど着ようと思ったことがない。

なぜなら、ビートルズのメンバー自身が「ビートルズ」と書かれた服を着ているのを見たことがないからだ(笑)

どちらかというと、あの頃のジョンレノンが着そうな服だなとか、かけそうなサングラスだなという方に興味がいくので、ぼくはコスプレ癖の方が強いのかもしれない。

 

サイケデリックな恰好が普段着にできたら、いいなあ。

 

 - コラム, 生活・ライフスタイル , ,