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ポケモンGOとひき逃げと自転車泥棒

   

 

娘のために車でポケモン探し、女子高生2人はね逃走…ひき逃げ容疑で47歳男を逮捕

 

このニュースを聞いてみんなは何を思うだろうか?

流行りモノを毛嫌いする人は「ほらみたことか、ポケモンGOなどしているからだ」

冷静な人は「運転していた父親がしていたわけではないから、ゲームは関係ないだろ」

 

ぼくはこのニュースを聞いた時、大好きなイタリア映画「自転車泥棒」を思い浮かべた。

1948年公開の作品で、監督はヴィットリオ・デ・シーカ

イタリアネオリアリズモの名作中の名作である。

あらすじは、仕事を得るために自転車を購入する一家の大黒柱。

しかしその自転車が盗まれてしまう。

息子と一緒に盗まれた自転車を街中探しまわるが、みつからない。

途方に暮れた父親は、とうとう自転車を盗んでしまう・・・がすぐに見つかり息子の目の前で警官や人々に非難される・・・

という当時のイタリアのリアルな社会情勢を描いた、なんともいたたまれない映画である。

 

このひき逃げのニュースも事件に至った経緯などはまるで違うが、子供の目の前で事件を起こしてしまった親の悲劇という点では同じである。

いいお父さんであったであろうことは容易に想像できる。

ポケモンのレアキャラを捕まえるべく娘のために車を出してあげたのだ。

娘さんは19歳というから幼い子供というわけではなく、もう立派な大人といってもいい年齢であることは救いだろう。

これはぼくの勝手な想像に過ぎないが、普段あまり会話もない2人がこの革命的なゲーム、ポケモンGOの出現によりコミュニケーションも増えていたのかもしれない。

もしくは、普段からとても仲の良い親子で、この日も「よし、行こう!」というような感じで2人は意気揚々とドライブにでかけたのかもしれない。

どちらにせよ、いたたまれないニュースである。

逃げてはいけなかった。

 

ぼくも昔、娘を乗せて車を運転していた時、パトカーに停められたことがある。

右折禁止に気づかず右折してしまったのである。

そんな些細な交通違反程度でも、子供の前で警察に厄介になるというのは苦しいものだ。

 

この親子にまた平和な関係が戻りますように。

そしてこの事件に関してはさほど関係ないポケモンGOを悪のように取り上げるようなマスコミはうんざりである・・・

 

 - コラム, 映画