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関西弁でビートルズ和訳シリーズ Strawberry Fields Forever

      2017/01/18

Strawberry Fields Forever

 

それまでのロックの常識を完全に覆した魔法のようなアルバム、Revolverを完成させ、ライブ活動を中止したビートルズはしばしの休息の後、再びスタジオに入った。

奇しくもジョンとポールはそれぞれ地元リヴァプールを題材に曲を書き、スタジオに持ってきたのだった。

それが古今無双の両A面シングルレコード、Strawberry Fields Forever/Penny Laneである。

現在ではアメリカ編集版アルバムであるマジカル・ミステリー・ツアーに収められている。

 

 

 

難航を極めたレコーディング

この曲はブートレッグやYoutubeの音源でも聴けるように様々なテイクが存在するが、

ジョンの弾き語りデモバージョンの時点からすでに名曲のニオイがぷんぷんしているよね。

しかし自分の欲しいサウンドをちゃんと言葉にして伝えられるポールと違い、ジョンの頭の中のイメージはなかなか再現されなかったのだろう。

レコーディング、アレンジはかなり難航したようだ。

ジョージマーチンですら、最初にジョンがアコギで弾き語ったものが最高の出来だったと語るように、当時のビートルズですらこのジョンの名曲を完成させることはできなかったのだろう。

 

最終的にはギターのアルペジオが印象的で静かな雰囲気のテイク7とトランペットやチェロがけたたましく咆哮するテイク26がジョンのお気に召したようで

「どっちも捨てがたいな、いっそ両方合わせてくっつけようや」とジョン

「テンポもキーも違うし、そんなん無茶やで」とジョージ・マーティン

「いやいや、あんたならできる! じゃ、オレは帰るからあとはやっといてね!」

とこのようなジョンの一方的で無責任な会話がなされて(笑)マーチン曰く神の御心により奇跡的に2つのテイクはうまく繋がったとのこと。

 

マーチンはジョンの無茶振りを叶えるため腐心し、前半のテイク7を徐々にテープの回転を早め、テイク26の回転を遅くすることで、なんとか違和感なく繋がることを発見した。

テープ回転速度調整のせいで、つなぎ目の前後でジョンの声質が変わっているのがわかるね。

2回目のLet me take you down ‘cause I’m (ここがつなぎ目) going to

 

印象派と写実派

ストロベリーとペニーレインは同じ故郷を題材にしているが、詞もサウンドも全く対象的な2曲となっている。

心象風景とも言えるとらえどころのない詞、躁うつ病的サウンド、本当にどこかへ連れ去ってしまわれそうになるジョンのヴォーカル・・・

絵画で言うならルノアールやモネのような印象派の作品がストロベリーだとしたら、街角の風景や人々を描いたペニーレインは写実派という感じだろうか。

 

それぞれの作品の印象的な一節をあげてみるとその世界観の違いがハッキリわかる。

No one I think is in my tree I mean it must be high or low

僕の木には誰も住んでいないようだ・・・木が高すぎるか低すぎるのか、わからないけど

Strawberry Fields Forever

And the banker never wears a mac in the pouring rain, very strange

その銀行員はどしゃ降りの雨でも絶対レインコートを着ないんだ、変だよね

Penny Lane

 

ストロベリーには you knowI think, I mean のような会話では頻発するけど詞にはあまり使わない、言いよどみのような言葉があえてたくさん出てくる。

その表現がほんとうにジョンが語り、諭されて夢の世界へ連れていかれる、ちょっと恐怖にも近い感情を起こさせる。

それが関西弁の訳でうまく訳せるか・・・

 

 

 

Strawberry Fields Forever

Let me take you down, ‘cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

オレと一緒に行こうや、どこってストロベリーフィールズやん
そこには現実世界の問題とか、うっとうしい事なんてなんもないんやで
ストロベリーフィールズはオレだけの世界

Living is easy with eyes closed
Misunderstanding all you see
It’s getting hard to be someone but it all works out
It doesn’t matter much to me

現実から目ぇそらして生きれたらラクなもんや
全部自分のいいように解釈するわけやしな
この世界でいっちょ前の人間になるんはカンタンやないけど それでもなんとかなるもんや
はっきり言うて、オレにはそんなことどうでもええねん

Let me take you down, ‘cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

オレと一緒に行こうや、どこってストロベリーフィールズやん
そこには現実世界の問題とか、うっとうしい事なんてなんもないんやで
ストロベリーフィールズはずっと変わらん世界

No one I think is in my tree
I mean it must be high or low
That is you can’t you know tune in but it’s all right
That is I think it’s not too bad

オレの木には他に誰も住んどらんみたいやな
木が高すぎるんか、低すぎるんかは知らんけど
つまりや、波長が合わせられへんってことかもな
まあでもそれでもええ、べつに悪いことじゃないんやで

Let me take you down, ‘cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever

オレと一緒に行こうや、どこってストロベリーフィールズやん
そこには現実世界の問題とか、うっとうしい事なんてなんもないんやで
ストロベリーフィールズはオレだけの世界

Always, no sometimes, think it’s me
But you know I know when it’s a dream
I think er… “No” I mean er… “Yes” but it’s all wrong
That is I think I disagree

いっつも、いや時々、そういう事全て含めて自分なんやと思う
現実やろうが夢やろうが関係なしにやで
noって口では言いながら心はYesみたいな・・・そんなん絶対おかしいやん
ほんま、そんなことオレは納得いかんわ

Let me take you down, ‘cause I’m going to Strawberry Fields
Nothing is real and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever
Strawberry Fields forever

オレと一緒に行こうや、どこってストロベリーフィールズやん
そこには現実世界の問題とか、うっとうしい事なんてなんもないんやで
ストロベリーフィールズはオレだけの世界
ストロベリーフィールズはずっと変わらん世界
ストロベリーフィールズは永遠の世界

 

「この曲を関西弁で訳して欲しい」っていうリクエストや、訳に対する指摘、クレーム、文句も大歓迎です^^

 

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