シンガーのための英文法 冠詞と名詞 その3

英文法解説
英文法解説 英語学習

みんな元気か、トミー(@TomoyaTommy1203)だ。

 

では前回に引き続きアクロス・ザ・ユニバースの名詞を見ていこう。

 

Images of broken light which dance before me like a million eyes.

“Images” は「像、映像、画像」で数えられる可算名詞だ。

“light” は可算にも不可算にもなりえる名詞だけど、ここでは複数形にもなっていないし冠詞もないということで、不可算名詞の意味的カテゴリーに入れられて「光」の意味になる。

もし light が a light や lights だったなら、数えられる単位性を持った信号のような「ライト」だったり「光源」ということになるね。

「たくさんの壊れた光の像」という意味だ。

 

“a million eyes”a は million が1つであることを表している。

つまり数の「百万」だね。日本語ではわざわざ「いち百万」とは言わないけど、英語は数にうるさい言葉だから、こうなっている。

eyes は「目」で、数えられる名詞だね。

続けると「僕の前で百万の目のように、たくさんの壊れた光の像が踊る」

 

スポンサーリンク

風は数えられるのか?

 

Thoughts meander like a restless wind inside a letter box.

 

“Thoughts” は今までの流れと同様、「思考」だけど複数形にして可算名詞的カテゴリーに入ると、もう少し具体性を持ったニュアンスが加わり、「意見」や「思想」という意味合いになる。

 

“a restless wind” “wind”は基本的に数えられない不可算名詞だけど、形容を伴う場合は aのカテゴリーに入れられるようだ。

「(休まない)吹き続ける風」

 

“a letter box” はもう説明することもないだろう。「1つの郵便受け」だね。

 

「郵便受けの中で吹き続ける風のように揺れ動く考え」

 

完成された英詞というものは、意味的に訳すことはできるけどその詩的ニュアンスまでは訳すのは難しいね^^;

元も子もない話だけど、こういう曲の詞は英語のまま、その音韻と意味的美しさを味わうしかないのだ。

 

スポンサーリンク

太陽に the がない?

 

Sounds of laughter, shades of life are ringing through my open ears.

 

もうあえて細かい説明は必要ないと思うけど

「笑い声、生命の影が開かれた僕の耳を通り抜けていく」

 

そして賢明な読者はもう気づいているだろう・・・

この曲の各ヴァースの冒頭の語はここまで全て同じ意味的カテゴリーに入れられた語で始まっているということを。

可算名詞の複数で定冠詞なしだ。

Words, Pools, Images, Thoughts, Sounds・・・そして最後の節だけジョン・レノンは

 

Limitless, undying love which shines around me like a million suns.

 

と、あえて変化をつけているのだ。

 

面白いのは “sun”が定冠詞 theのカテゴリーに入れられていないところ。

英語の教科書にあるような、「sunやmoonにはtheをつける」的説明を笑い飛ばすかのような表現だね。

この sun はあの太陽系の太陽を指しているのではなく、詩的想像上の太陽のように光り輝く星が百万個あるという表現なのだ。

「まるで太陽が百万個もあるように、無限で不死なる愛が僕の周りで輝いている」

 

このように、「名詞をどの意味的カテゴリーに入れるか」という思考・表現プロセスは、英語という言葉の根幹をなすものであり、ジョン・レノンの詞作という表現においてもその重要さがわかってもらえたと思う。

 

ということで今日はこのへんで・・・

ガラスのタマネギは砕けない
タイトルとURLをコピーしました