Modulation:モジュレーション
このAlbino3のモジュレーション・セクションには大きく分けて3つの機能に分かれているんだ。
1つは4機のLFO(Low Frequency Oscillator)の設定
1つはモジュレーションの元とモジュレート先を設定するマトリックス
そしてアルペジエイターだ。
アルペジエイターはモジュレーションとは直接関係ないんで、次回以降に説明するね。
Quad LFO
4機のLFOは右側のボタンのL1〜L4で表示を切り替えられるよ。
どのLFOも機能は一緒で、9つのパラメーターがあるんだ。
まず左下の waveで波形を選ぶ、左から
- サイン波
- 三角波
- ノコギリ波
- 矩形波
- ノイズ
- サンプル&ホールド
このうちノイズとサンプル&ホールドは曲のテンポとシンクロするんだ。
freqで周波数を設定し、symmetryで波形の対象度を崩すことができる。
phase は位相をずらす、つまりLFOの波形の開始位置をずらすことができるパラメーターだよ。
左のdelay、attack、decayの3つを使うと、LFO自体にエンベロープを付けることができるんだ。
つまり、音の出だしからヴィブラートをかけるんじゃなくて、遅らせたり、かかり具合も一定じゃなくてだんだん強くかかるようにしたりね。
delay でLFOのかかり始めのタイミングを遅らせることができる。
attackはモジュレーションのかかる深さがマックスに達するまでの時間を設定できるんだ。
delay で遅らせてもいきなりマックスでかかると不自然に聴こえるような場合は attack でかかり具合も遅らせてみよう。
機種によってはフェードインというパラメーターになってるかもね。
decayでモジュレーションのかかり具合を減衰させることができる。
マックス(無限大)にしておくと、ずっと減衰せずにモジュレーションはかかり続けるよ。
syncの設定はLFOの周期を曲のテンポと音価と同期させることができる機能だよ。
8/1 にすると8分音符に同期するってことだね。
テンポに同期すると、freqの設定は無効になるよ。
monoボタンは1つのLFO波形で全てのヴォイスを揺らすか、ヴォイスごとにLFO波形を割り当てるかの設定だよ。
オンの方がモジュレーションが1つで、揺れのかかり具合がハッキリしていいと思う。
retボタンはリトリガースイッチで、演奏上のノートが変わった時にLFOの波形もリセットするかどうかの設定だよ。
オンだとリセットされるし、オフだとリセットされずにLFO波形はそのまま動き続けるんだ。
Modulation Matrix
モジュレーション・マトリックスはモジュレーション元とモジュレーション先、つまり揺らす側と揺らされる側の設定をまとめた表みたいなものだよ。
Albino3では16組作成できる。
左側の欄がモジュレーション元、右側の欄がモジュレーション先、真ん中の欄がどれくらい揺らすかっていうモジュレーションの量の設定だよ。
モジュレーション元が26種類、モジュレーション先が47種類もあるから、マトリックスの組み合わせはかなりの数になるね。
今日の復習
- LFOは揺らす専用のオシレーター
- モジュレーションの組み合わせによって様々な効果が得られる