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Amazonプライムビデオがよすぎる! 小津安二郎の世界:秋刀魚の味

      2016/05/18

Amazonプライムビデオで観る小津安二郎の世界

 

Amazonプライム会員でよかったと思うことの1つがこのプライムビデオ!

年3900円、月額にして325円で多くの映画が観られるのだから。

そして今回取り上げる小津安二郎の作品の多くがラインナップに入っているときたら、もう会員にならざるをえないよね^^

 

 

小津安二郎の遺作

「秋刀魚の味」は1962年に製作された小津安二郎の遺作で、カラーの作品だ。

 

ストーリーはいつものおヨメに行く娘とその父を描いたものなんだけど、とりわけぼくがこの作品が好きなのは、ヒロインが若かりし岩下志麻ねえさんであるということ。

 

時代が新しい(といっても1962年でビートルズの絶頂期)ので、比較的女性が強い姿が描かれているということ。

岡田茉莉子演じる平山秋子はダンナに対してかなりキツイんだ。

佐田啓二(中井貴一のお父さん)演じる平山幸一がゴルフクラブを買おうとして怒られているシーンなどは胸が痛い(笑)

娘の父親に対する態度や口のきき方は晩春の頃と比べるとかなりくだけているんだよね。

 

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そして脇を固める登場人物がバラエティ豊かで、笠智衆(りゅうちしゅう)演じる平山周平の同窓生とのやり取りがコミカルで見ていて楽しいんだな。

彼らはたまに必要のない、観てる方も「えっ!マジか!?」と声を上げたくなるくだらないウソをねじ込んでくるあたりも楽しい(笑)

 

 

全ては最後の3分のために

ぼくなんかはただただ日本人でよかったと思うのである。もちろん世界の名だたる監督にも影響を与えた巨匠であるが、日本人でないと絶対にこの良さはわからないと思うし、それは海外の作品を我々日本人が100%理解できないのと同じだ。

 

小津安二郎の作品はどこで一時停止しようが全てのコマが美しい写真としても成立する。

しかしこの完璧な構図と配置をつなぎあわせたような小津ワールドは、すべてラスト2分のためにあると言っても過言ではない。

娘が嫁に行った後の父の姿、火が消えたような家の中が映しだされる。

 

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タイトルの意味

タイトルに関しては特に作品中に秋刀魚が出てくるシーンはないが、やはり人生というのはどこか苦くてしょっぱい、しかし味わい深いものであるということなのだろう。

 

小津安二郎の映画を現代の、特に映画好きでもない人が観てどう感じるかはわからないが、ぜひ1度は観て欲しい・・・と最後の岩下志麻の美しすぎる花嫁姿を見ながら思うのである。

 

べつにAmazonの回し者じゃないけど、まだAmazonプライム会員じゃない人は会員になっても絶対損はしないと、ぼくが保証する!

 

 

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