みんな元気か、トミー(@TomoyaTommy1203)だ。
自身の勉強のために、ビートルズの曲を題材に「転調」について書こうかと思う。
転調というのは奥が深く、やり方も比較的簡単なものから、難易度の高いものまで様々なので、なかなか一筋縄ではいかない。
転調がキマるととても気持ちいいし、カッコイイね^^
まずはそもそも転調とはなにか?というところから始めてみよう。
転調とは?
「転」がつく言葉には他にどんなのがあるかな?
転勤、転職、転機、転校・・・
つまり今までいた所から別の場所に移るという時によく使われるんだね。
転調の場合は曲の「調性(キー)」が今までの調から別の調に移るということだね。
調というのは昔、音楽の時間にハ長調とかイ短調とか言ってたやつ。
ロックやポピュラー音楽の世界では、ぼくたち日本人もこんなイロハ式の格式張った言い方はあまりしないよね。
たいてい、キーはCだとかAマイナーだとか、ちょっとカッコつけてアルファベットで言ったりする。
あ、キーが高くて歌えないから半音低いキーでやろう・・・って時の「移調」とは別物。
移調は曲全体のキーを別のキーに変更するということなので、転調とは違うね。
なんのために?
なんのためにわざわざ1曲の中でキーを変えるかって?
それは、曲の中でガラッと印象を変えたかったり、変化をつけたいからだね。
J-POPではサビで盛り上げたいからという目的でよく使われる。
転調するということはそれはもう別の国に移動するようなもので、ガラッと景色が変わっちゃう。
日本の街並みとヨーロッパの街並みじゃぜんぜん景色が違うから、1曲の中で2つ以上の世界が味わえるんだね^^
どこへどうやって飛ぶのか?
まず問題になるのはどのキーからどのキーへ飛ぶのかということ。
この時に行きやすいところと、行きにくいところがあるんだけど、旅行でも遠い所へはなかなか行けないよね。
日本からブラジルへ行くのと、お隣の韓国へ行くのとではかかる時間もお金も全然違うのと同じ。
キーにも近いとか遠いという感覚があって、そのキーを構成する音が近いキーに行くのは比較的行きやすくて、近いということ。
譜面を見ると左側にフラットとかシャープの調号が並んでるよね?
あれの数の変更が少ないほど近いキーということだよ。
上の図は五度圏(サークル・オブ・フィフス)という図で、5度の音程でキーを辿っていけるものなんだ。
CとGでは#が1つ増えるだけでCとFではbが1つ増えるだけだね。
こういうキーへは近くて行きやすいということ。
Cから地球の反対側のF#へ行くのは、日本からブラジルに行くようなものだね。
メジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)での転調ももちろんあって、これにも遠い近いがある。
CメジャーとAマイナーは調号が変わらず、もっとも近いキーで平行調といわれているよ。
転調の唐突度
キーが変わる時の唐突度も何段階かあって、なんの準備も予告もなしに突然変わるもの。
これはもう「どこでもドア」で扉を開けたらいきなり別の国・・・みたいな感じで衝撃度マックスだ。
変わる直前に準備をしておいて転調するパターン。
これはちゃんと旅行の準備をしておいて、飛行機で行く感じかな。
あとは徐々に知らない間に変わっているというもので、テクニックを要するわりに、ポピュラー音楽としてはインパクトが薄いのであまり使われないものがある。
これは流れ着いたら知らない間に別の国・・・(笑)
では次回、ビートルズのペニーレインを題材にどうやって転調しているかみていくことにしよう!