みんな元気か、トミーだ。
音楽をやっている人なら、一度ならず自分たちのライブ演奏の動画を撮影したことがあると思う。
スマホやデジカメの性能も上がり続けているので、個人でもそこそこのクオリティの動画は誰でも撮れるようになったよね。
ぼくもスマホに小型三脚と外部コンデンサーマイクを付けて、時々自分たちの演奏を撮影している。
音はさすがにドラムを含むバンド演奏だと、スマホのマイクでは割れたり歪んだりしてしまうので、外部マイクがあった方がいい。
しかし、いつも思うのは、固定の1台カメラだけだと画的につまらんなあ・・・ということ
まあ、撮影にそんな人とお金を割けないからしょうがないんだけど^^;
目覚めよ、眠っているスマホたち
もうちょっとなんとかならんのか・・・と考えたのが、歴代の古いiPhoneを使ったマルチカメラ撮影である。
いくらデジカメが安くなったとはいえ、数万円はするカメラをバンドの撮影のためだけに何台もホイホイ買えるほどブルジョワジーではない。
そう、あるじゃあないか、機種変で使わなくなった古いiPhoneたちが!
物入れをあさってみると、家族のお古も合わせて3台のiPhoneが出てきた。
中には基盤が見えるほどバリフォンになってるかわいそうなヤツもいたけど(笑)
機種は、iPhone4s, iPhone5、iPhone5s
そして今自分が使ってるiPhoneSEと合わせて計4台だ!
いざ撮影
ということで、ライブ当日
左右に1台ずつ、センター後方に1台、音録り用に1台という布陣でマルチカメラ撮影に挑んだのである。
欲を言えばドラムの近くにもう1台欲しいところだが、とりあえず実験なのでよしとしよう。
もちろん安定させるために、台数分の三脚が必要だね。
ぼくが買った中ではこれが結構しっかりしててよかったよ^^
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リハの時にメンバーの立ち位置とカメラの角度を合わせ、あとは本番を待つのみだ。
ステージ開始の少し前に、全てのカメラを1台ずつ録画スタートさせ、マイクを装着した録音用iPhoneもスタートさせる。
ちなみにマイクはShureのMV88Aだ!
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この日は30分ほどのステージが休憩を挟んで3回、実質の録画時間は約2時間弱なんだけど
さすが、古いiPhone・・・バッテリーの持ちが貧弱ぅ~貧弱ぅ~なのだ(T_T)
2回目を撮り終わったところで、一番古いiPhone4sのバッテリーは底をつきかけていた。
いざ編集
映画だろうがミュージックビデオだろうがライブ動画だろうが、映像作品は編集が命である。
編集していない動画は料理で言うと、まだ未調理の素材といっしょで、畑から引っこ抜いてきたニンジンみたいなもんだ。
編集(調理)してこそおいしい料理ができあがるんだね。
1台の定点カメラによる映像だとしても、ダイジェストを作ったり、テキストを入れたり、曲と曲の間にトランジションを入れたりといった編集作業が必要だ。
スマホを使った貧乏マルチカメラの場合、全てのデバイスを同時に録画スタートすることは難しい、というかほぼ不可能だ。
ということは、各カメラの動画データは長さもスタート時点もバラバラである。
頭を揃えて同時に再生してみると、当然のごとく音も動きもずれている。
まずは複数動画データ及び、録音したオーディオデータの同期問題を解決しないといけないね。
動画編集ソフトによっては簡単に同期させる機能があるので、それを使おう
ない場合は手動で調整することになる。
いざ反省
今回初めて手持ちの古いiPhoneを使って、マルチカメラ撮影に挑戦したわけだけど、反省点・注意点をまとめておこう。
アングル
両サイドのカメラの位置がちょっと深すぎたかな
かなり側面からのアングルになってしまったので、もう少しセンターよりでもよかったかもしれない
それとセンターカメラが客席後方からなので、ちょっと遠いのと、どうしてもお客さんが映ってしまう
これは広角撮影可能なカメラを導入して、ステージ寄りにカメラを配置するしかないだろう。
バッテリー
やはり古いiPhoneはバッテリーの持ちが悪い・・・
古い機種では「バッテリーの残りが少ないです」のメッセージが出ると撮影が止まってしまったり、長時間撮影となると、データ保存容量の問題も出てくる。
バッテリーが不安なデバイスは、充電器をつないでおいた方がいいだろう。
データ同期
複数の動画+オーディオデータをちゃんと同期させるのは、手動ではちょっと厳しい
はっきり言って波形を見ながらちまちま編集など、ちょっとした拷問である
ここはマルチカメラの同期機能がある動画編集ソフトを導入しよう!
有償のFinal CutやAdobe製品を購入するのももちろんいいし、
DaVinci Resolve の無償版が結構良さそうなので、これを試してみるのもいいだろう
ぼくはFinal Cutのマルチカムクリップ機能で編集した。
アングルを切り替えても、オーディオデータだけは常にMV88で録った音声にするには、切り替えを映像のみにしておくと、音声は常に別録りしたマイクのデータが流れてくれるよ。
今回の反省点を踏まえ、次回のマルチカメラ撮影に挑みたい^^
今回撮影したマルチカメラ動画のサンプルがこれ↓
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