みんな元気か、トミー(@TomoyaTommy1203)だ。
本を読むのが大好きだったというマイケル・ジャクソン。
世紀のスーパースターの名言は読書の大切さを説くものだ。
I love to read. I wish I could advise more people to read. There’s a whole new world in books. If you can’t afford to travel, you travel mentally through reading. You can see anything and go any place you want to in reading.
– Michael Jackson
今日は仮定法の話なんだけど、まずはマイケルがどういうことを言っているか見てみよう。
冒頭の I love to read. で「僕は読書が好きだ。」と宣言しているね。
そして I wish I could advise more people to read. で「もっと多くの人が読書をすればいいのに。」と言っている。
ここからマイケルはなぜ読書がいいかという説明に入る。
There’s a whole new world in books. 「本の中には全く新しい世界が広がってるんだ。」
最後のbookが「a」も「the」も付けずに複数形のbooksになっているのは、何か特定の本を指して言っているわけじゃなくて、世の中にある本全般のことを言っているからだね。
If you can’t afford travel, you travel mentally through reading.
「もし君が旅行に行けないとしても、読書を通じて心の旅ができるんだ。」
世界中を旅することができたマイケルも、読書で旅をすることの大切さを知ってたんだね。
You can see anything and go any place you want to in reading.
「本を読めばなんでも見ることができるし、どこへでも好きなところへ行くことができる。」
どれが仮定法か?
さて、このマイケルの言葉の中に仮定法はあっただろうか?
「仮定法はもしもの話で、If を使うから・・・」なんていう暗記をしていると、
If you can’t afford travel, you travel mentally through reading.
の文が仮定法だなんて勘違いを起こしてしまう人も多いんじゃないかな。
この文は If で始まっているけど、仮定法ではないんだ。
ただのifを使ったもしも話(笑)
なぜなら仮定法で話す場面というのは、現実とは違うことが「もし現実だったらXXXなんだけどなあ。」という気持ちで話すものなんだ。
だからXXXの部分ももちろん非現実の話。
でもこの文のXXXにあたる you travel mentally through reading の部分はマイケル自身が現実であると確信して話しているよね。
「読書を通じて心の旅ができる」ということは、話者であるマイケルの中で紛れも無い事実。
だからここでは仮定法で話してないんだね。
ifのない仮定法
ではどの文が仮定法かというと、実はこの
I wish I could advise more people to read.
「If」がどこにもない文が仮定法だ。
さっきも説明したように、仮定法を使うときというのは現実とは違う事を言うんだね。
このI wishというのは願望を表している。願望というのは現実じゃないことを願うわけだから、仮定法ととても相性がいいので、よく使われるんだね。
この文の I could advise more people to read の部分は「もっと多くの人に読書をするようにアドバイスできたらな」という事を言っている。
前回説明した可能性を表す助動詞canが過去形のcouldになっている。過去形になるとさらに意味は弱まるので、canの場合可能性が低くなるニュアンスだ。
だから「多くの人に読書を勧めたいんだけど、なかなかできないから、できたらいいな」という気持ちなんだね。
I wish I could…というのは結構決まり文句的によく使われるので、覚えておこう。
なにか誘われたり、頼みごとをされたりした時に、体よく断るのにも使えて便利だ(笑)
boy: Why don’t you go to the party tonight?
(今夜パーティに行かない?)
girl: I wish I could…but I have to help my mother.
(とっても行きたいんだけど、お母さんのお手伝いしないといけないの)
ってな具合だ(笑)
今日のポイント
- ifが使われているからといって仮定法とは限らない。
- 逆にifがなくても仮定法の場合はよくある。
- I wish I couldで断ることができる。
- つまりDAIGOは仮定法をよく使う。
NativeCampでオンライン英会話練習!
英文法が嫌いだったぼくを救ってくれた、神書籍たち
[amazon asin=”4860636635″ kw=”頑張らない英文法”]
[amazon asin=”4875687583″ kw=”山口俊治 英文法講義の実況中継(1)”]
[amazon asin=”4875687591″ kw=”山口俊治 英文法講義の実況中継(2)”]
[amazon asin=”4890855270″ kw=”一億人の英文法”]