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翻訳の限界? 英語にすると情緒がなくなる日本語たち

   

ぼく達人間が使う言葉は、この同じ地球上でも地域・文化によって異なっているよね。

なんで違うかというと、例えば気候ひとつとっても暑い地域と寒い地域では口の開け方に影響したりするからだ。

 

その言葉が生まれた地域だけじゃなくて近隣の地域からの影響もあったり、そういったあらゆる要素が複雑に影響するから、英語と日本語みたいに全く性格の異なった言葉が生まれるんだね。

 

各言葉にはそれぞれ特徴とか得意分野があるわけだから、ある言葉が得意な分野を他の言語でやろうとするとなかなか大変だ。

 

例えば欧米で生まれたロックをはじめ、ビートを主体とする音楽には、アクセントの強弱が元々言語機能に含まれている英語以上に適した言葉はない。

残念ながら日本語は最も適していない言葉と言えるだろう。

 

だから日本の歌謡曲、J-POPは欧米の音楽の影響を受けながらも、日本語で歌うという性格上、ビートよりメロディや曲の構成といった横方向の要素を重視して独自の発展をしてきたと言える。

 

そして、ある言葉から別の言葉に翻訳するということは、様々な違いを越えないといけないということだ。

しかしどうしても越えられない壁というのはもちろん、ある。

 

今日は

日本語→英語

にした時に日本語独特の味わいやニュアンスが消え失せてしまう例を見ながら、ちょっとほくそ笑んでみようと思う。

 

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千と千尋の神隠し

英語のタイトルは

Spirited Away

 

んー・・・霊魂、精霊による消失ということだけど・・・

「神隠し」という言葉のニュアンスは宗教的背景の違いもあり出せなかったのだろう。

向こうのGodはそういうことはしないのかもしれない。

 

でも、なんかホラー映画のタイトルのようだね^^;

 

吾輩は猫である

I Am a Cat

 

うん・・・そうなんだけどね・・・そうとしか訳しようもないんだけどね^^;

 

漱石による原題は、人称表現で圧倒的な豊富さを誇る日本語の面目躍如だね。

これはどう逆立ちしても英語で表現することは不可能だ。

 

枕草子

The Pillow Book

 

こら!ピロートークみたいに言うな!

 

枕草子という題名の「枕」が実際何を意味しているのかは未だに研究者の間でもはっきりしていない。

 

でも英語にしちゃうと、その謎めいた感じも消え失せてクッキリしちゃうんだよね。

それが英語の良さでもあるだけど。

 

人間失格

No Longer Human

 

いや、だからこれもね、ホラーかSFでしょ?^^;

 

「もはや人間じゃない」って、なんか別の生命体の存在を感じさせる・・・

 

逆もまた真なり

このようにタイトルだけでもこの有様なので、内容の表現まで言い出すとキリがないのはお分かりいただけるだろう。

 

しかし、逆もまた真なりである。

つまり、ぼくたちが海外の映画や音楽、文学作品を日本語にされたもので鑑賞するというのは、上記のようなことを逆方向に行っているということだ。

 

外国語を日本語にすることによって、その言葉独特のニュアンスが失われているんだね。

 

そしてこれは今後翻訳機がどれだけ賢くなろうと、越えられないバベルの塔の因縁であり、また楽しみの1つでもあるのだ。

 

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