みんな元気か、トミーだ。
童話「赤ずきんちゃん」はグリム童話に収録されている童話の1つで、知らない人はいないよね。
今日はこの誰でも知っている童話の中にビートルズをいろんな形で散りばめてみたので、探してみよう!
はっきりしたものから、微妙なものまであるよ^^
いくつ見つけられるかな?
おつかいへ
むかしむかし、あるところに可愛い娘がいました。
この子をみるとどんな男でも夢中になって、惨めな気持ちにさせられたとしても1日たりと後悔しない、そんな女の子でした。
ある時この娘のおばあさんが、Macのコートを買ってやりました。
真っ赤なコートで、それがまたこの娘によく似合うので、もう他のものは着ない、と決めてしまいました。
それでこの娘は、赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃんと呼ばれるようになりました。
ある日、お母さんは、この子に言いました。
「さあ、ちょいといらっしゃい、赤ずきんちゃん、ここにサヴォイのお菓子がひとつと、ぶどう酒が一本あります。これをおばあさんのところへ持っていらっしゃい。おばあさんはご病気で、これをあげると、きっと元気になるでしょう。
それでは、暑くならないうちにでかけなさい。それから、外へ出たら気をつけて、お行儀よくしてね、やたらに、知らない道へ入ったりしないのですよ。
それから、おばあさんのお部屋に入ったら、大きな声で、おはようございます、と5回言うのを忘れずにね。」
「そんなこと、わかりきってるわ。」
と、赤ずきんちゃんは、クールな態度でお母さんにそう言って指きりしました。
狼現る
おばあさんのおうちは、村から少し離れた森の中にありました。
赤ずきんちゃんが森に入ると、狼がひょっこり出てきました。
でも、赤ずきんちゃんは、狼がどんな悪いヤツか知りませんでしたから、特に怖いとも思いませんでした。
「赤ずきんちゃん、こんちは。」と、狼はいいました。
「ありがとう、狼ちゃん。」
「こんな朝早くから、どちらへ?」
「おばあちゃんのところへいくのよ。」
「前かけの下に持ってるものは、なあに?」
「お菓子に、ぶどう酒。おばあさん、ご病気で弱っているから。それでお見舞いにもってってあげようと思って、これでおばあさん、どんどん良くなるわよ。」
「おばあさんのおうちはどこさ?」
「森の奥の方で、大きな樫の木が、三本立っている下のおうちよ。おうちのまわりに、いちご畑があるから、すぐわかるわ。」
赤ずきんちゃんは、こう教えました。
狼は心の中で考えていました。
「若い、柔らかそうな小娘、こいつはあぶらが乗って、おいしそうだ。ばあさんよりは、ずっと味がいいだろう。ついでに両方いっしょに・・・」
そこで狼は、しばらくのあいだ、赤ずきんちゃんと並んで歩きながら、道すがらこう話しました。
「赤ずきんちゃん、まあ、そこらじゅうきれいに咲いている花をごらん。ほら小鳥が、あんなにいい声で歌をうたっているじゃないか、オレも鳥のように自由になりたいよ。
赤ずきんちゃん、なんかまるで聞いてないようだなあ。僕の言うこと聞こえるかい?学校へ行く時みたいに、さっさと歩いてるんだなあ、森の中がこんなに明るくて楽しいのに。」
そう言われて、赤ずきんちゃんは空を見上げてみました。
すると、お日さまの光が木と木の茂った中から洩れて、とても気持ちいい、木陰でレモネードでも飲みたい気分。
どの木にもどの木にも、きれいな花がいっぱい咲いているのが、目にはいりました。そこで、
「あたし、おばあさまに、綺麗なお花を探して、花束をこしらえて、もってってあげよう。するとおばあさん、きっとお喜びになるわ。まだ朝はやいから、だいじょうぶ、時間までに行かれるでしょう。」
と考えて、森の中のいろいろな花を探しました。
そうして、ひとつ花を摘むと、その先にもっと綺麗なのがあるんじゃないか、という気がして、そのほうへかけて行きました。
そうして、だんだん森の奥へ奥へと誘われて行きました。赤ずきんちゃんはまるで自分が劇を演じているような気分にもなりました。
おばあさんの危機
ところがこの隙に狼はスタコラサッサ、おばあさんのおうちへかけていきました。
そして、とんとん、戸を叩きました。
「おや、どなた?」
「赤ずきんちゃんよ。お菓子とぶどう酒を、お見舞いにもって来たのよ。あけてちょうだい。」
「取ってを押しておくれ。私は病気で起きられないのだよ。ただ眠って、天井を眺めているだけ・・・」
狼は取っ手を押し、部屋に入りました。
そしてなんにも言わずに、いきなりおばあさんの寝ているところへ行って、あんぐりひと口に、おばあさんを飲み込みました。
それから、おばあさんの着物を着て、おばあさんの頭巾をかぶってベッドに寝て、カーテンを引いておきました。
マヌケな赤ずきんちゃん
赤ずきんちゃんは、でも、お花を集めるのに夢中で、森じゅうかけまわっていました。
そうして、もう集めるだけ集めて、このうえ持ちきれないほどになった時、おばあさんのことを思い出して、元の道に戻りました。
おばあさんのうちへ来てみると、戸が開いたままになっているので、変だと思いながら、中へ入りました。すると、何かが、いつもと変わって見えたので、
「変だわ、どうしたんでしょう。今日はなんだか胸がソワソワして、気味の悪いこと。おばあさんのところへくれば、いつだって楽しいのに。」と思いながら、大きな声で
「おはようございます!おはようございます!おはようございます!おはようございます!おはようございます!」
と呼んでみました。でも、返事はありませんでした。
そこで、ベッドのところへ行ってカーテンを開けてみました。すると、そこにおばあさんは、横になっていましたが、ずきんをすっぽり目まで下げて、なんだかいつもと様子が違いました。
「あら、おばあさん、なんて大きなお耳。」
「北の歌が、よくきこえるようにさ。」
「あら、おばあさん、なんて大きなおめめ。」
「ガラスの玉ねぎから覗き見できるようにさ。」
「あら、おばあさん、なんて大きなおてて。」
「窓にへばりついたトカゲみたいだろう?」
「でも、おばあさん、まあ、なんて気味の悪い大きなお口だこと。」
「おまえを食べるにようにさ!」
こう言うが早いか、狼はいきなりベッドから飛び出して、かわいそうに、赤ずきんちゃんを、ひと口に、食べてしまいました。
救世主現る
お腹をふくらませると、狼はまたベッドにもぐって、ながながと寝そべって休みました。やがて、ものすごい音を立てて、いびきをかきだしました。
ちょうどその時、狩人が表を通りかかって、はてなと思って立ちどまりました。
「ばあさんが、すごいいびきで寝ているが、変だな。どれ、何か変わったことがあるんじゃないか、見てやらずばなるまい。」
そこで、中へ入ってみて、ベッドのところへ行ってみますと、ギデオンの聖書が・・・いえ、狼が横になっていました。
「ちきしょう、このばちあたりめが、とうとう見つけたぞ。長い間、きさまを探していたんだ。温かい銃が最高の幸せさ!」
そう言って狩人は鉄砲をむけました。
狼のやつ、おばあさんをそのまま飲んでいるのかもしれないし、まだ中で、助かっているのかもしれないぞ、と思いつきました。
そこで鉄砲を撃つことはやめにして、そのかわり、ハサミをだして、眠っている狼のお腹を、じょきじょき切りはじめました。
ハサミを少しいれると、赤いコートがちらと見えました。もう少しハサミをいれると、女の子が飛び出してきて、
「まあ、あたし、どんなにびっくりしたでしょう。狼のお腹の中の、それは暗いったらなかったわ。」と、いいました。
やがて、おばあさんも、まだ生きていて、這い出してきました。もう、弱って虫の息になっていました。
復讐
赤ずきんちゃんは、大きな石を、運んできて、狼のお腹の中にいっぱい詰めました。
やがて目がさめて、狼が飛び出そうとしますと、石の重みでへたばりました。
さあ、三人は大よろこびです。狩人は狼の毛皮を剥いで、うちへもって帰りました。
おばあさんは、赤ずきんちゃんのもってきたお菓子をたべて、ぶどう酒を飲みました。それで、すっかり元気をとりかえしました。
でも、赤ずきんちゃんは、(もう二度とごめんだわ、お母さんは知っているのよ)と、考えました。
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