みんな元気か、トミーだ。
昔買ったCDを久しぶりに再生してみると
音ちっちぇ!なんかしょぼ!
とガッカリすることがある。
特にCDが一般に出回り始めた1983年頃〜90年に製造されたCDは、本当に音圧も低いし音も悪かったと思う。
先日リミックスとリマスターの話をしたので、今日は家に眠っている古いしょぼいCDを自宅で勝手にリマスターしてやろう、という楽しくもゴーマンな話である。
今回ぼくの勝手にリマスターの餌食となるのは、ブライアン・フェリー率いるRoxy Musicの1975年リリースの名盤、Sirenだぁ!!
ケースも痛々しくヒビが入っているが・・・ロキシーの名盤中の名盤であり、ジャケットの人魚は元ミック・ジャガーのヨメさん、ジェリー・ホールその人だ。
ぼくも大好きなアルバムなのだが、いかんせん1984年製のこのCDは音がしょぼい。
ということでぼくはSirenをリマスターするけど、みんなは自分の持ってる古いCDを引っ張り出してリマスタリングに挑戦してみよう!
まずはリッピング
まずは対象のCDから曲をパソコンに取り込もう。
この時の注意点はMP3やAACのような圧縮形式で取り込まないこと!
WAVやAIFFといった非圧縮のデータでリッピングしておこう。
いい音にマスタリングしようとしているのに、CDから抜き出す時点で音を削ってしまっては意味ないからね^^;
リッピングに使うツールはなんでもいいけど、ぼくの環境はMacでXLD(X Lossless Decoder)というツールを使っている。
ダウンロードしたい人はココね
もちろん普通にiTunesのCD取り込み機能を使ってもいい。
その時は取り込みの形式をWAVやAIFFに変更するのを忘れないようにね!
iTunesのメニューの【環境設定】から・・・
CDの読み込み設定でAIFFかWAVを選択しよう
iTunesへの取り込みが終わったら、iTunes上で曲を選択しデスクトップなどにドラッグすればファイルになるので、これで音源の準備は完了だ!
波形を見比べてみると
リッピングした曲をDAWソフトや波形編集ソフトで読み込んで見てみよう。
比較するために最近リリースされたCDから取り込んだ曲のファイルも見てみるよ。
上の波形が1984年製Siren収録のShe Sellsで、下が2015年製 Beatles1のHelp!だ。
うーん、やっぱり波形の厚みが全然違うよね・・・
音圧ぜんぜんねぇ!
これでこそリマスターのし甲斐があるというもんだ^^
作業に必要なアイテム
作業に必要なモノだけど、まずパソコン、そしてできればオーディオインターフェイスとモニタリング用のスピーカーは欲しい。
なければパソコンに直接つなぐタイプのスピーカーやヘッドホンでもいいけど、あまりしょぼいモニタリング環境だと、マスタリング作業をするにあたって作業の良し悪しが判断できないので・・・
つまりスイカ割りするみたいに目隠しで作業してるみたいなことになるので、モニタリング環境は大切だ。
そしてDAWソフトはふだん自分が使っているものがあれば、Pro Tools、Cubase、Ableton Live、ACID、Logic Pro、FL Studio・・・なんでもいい。
もし使ったことがなければ、体験版やオーディオインターフェイスに付属しているライトエディションなんかもイロイロあるのでこれを機会にDAWソフトを触ってみるのもいいかもしれないね。
ではまずはリマスタリングにおける最重要アイテム、コンプレッサーの動きを説明していこう。